メインの2日目。UXI design社とBusiness Models Inc.社を訪問するために、斗六から台北へ戻ります。電車で移動する旅も本日で最後です。この日の会社訪問で、とあることを確認できたことが、この旅に参加して良かったなと思うポイントでした。
目次
本日は9/22。斗六から再び台北へ戻り、デザインファームを見学しにいきます。
- 9/18(金):夕方に台湾へ入国
- 9/19(土):1日目:観光、参加者と懇親会@台北
- 9/20(日):2日目:台南へ移動、観光
- 9/21(月):3日目:国立雲林科技大学@斗六
- 9/22(火):4日目:UXI DESIGN 遊石設計、Business Model inc.訪問@台北(本日)
- 9/23(水):5日目:観光
- 9/24(金):夕方に台湾を出国
1日の始まりは朝ごはんだと思ったら朝市
恒例の朝ごはん。朝ごはんを食べるところを探しつつ、駅まで向かいます。
古い町並みが綺麗だなと、駅まで向かう道で気付きました。昨晩は全く気づかなかったのですが、昨晩とは違う道をあえて選択して歩いたからかも・・・。
朝市のにぎわいに呼ばれて
駅の近くに朝市をやっている通りがあり、その中を探索。美味しそうだけど、朝から豚足は重いです・・。
でも、平日の朝から人が集まり活気がある市場がこういった地方にも根付いているのですね。
斗六の駅にて
今回は朝から開店しているご飯屋が見当たらなかったのと朝市を散歩したので、駅ナカのコンビニで朝ごはんを購入。
まずは台北までの切符を購入します。
が、毎回、浅野先生へお願いする、私達。(先生、ありがとうございます。)
斗六から台北までは3時間ちょっと掛かるようだ。
駅の小さな売店でおにぎりとコーヒーを買いました。
このコーヒーには、「炭焼珈琲」のような記載があったので、甘くはないコーヒーかなと思い購入しました。が、飲んでみると100円パックのコーヒー牛乳とそっくりの味。
(3時間の電車の旅を1コマの写真で表現)
台北でUXI Design社へ訪問
訪問1社目はUXI DESIGN。
元々は scenario lab という会社訪問を予定していましたが、訪問のタイミングが合わず、今回はその繋がりの UXI Designをご紹介いただき、訪問してきました。
簡単な自己紹介の後は、UXI DESIGN社の事例を紹介していただきました。
調査、エスノグラフィや様々なステークホルダーを巻き込んだワークショップの運営など事例など、デザイン=設計の枠組みで調査からコンセプト・デザインまで作成することが多いようでした。
またscenario labの頃のお話もしていてだき、様々な領域の案件で調査から関わっている様子も分かりました。(scenario lab出身)
scenario labのプロジェクトはホームページに各プロジェクトと動画の付きの説明があったりします。もちろん UXI Designのプロジェクト紹介もあります。
興味深い点としては、下記のような点でした。これらは日本でも同じような課題や例であると感じました。
- 同じ案件でも場所や環境が違えば、全く同じコンセプトは当てはまらない。
- 医療系の手術室の機器のレイアウト設計など、ミニチュアでのプロトタイプから実寸台のペーパープロトまで作り、医者を巻き込み確認していった。
- 他の病院からの同じように依頼があるが、同じレイアウトでは実現できない。場所や人や役割など同じ環境はない。
- クライアントがプロジェクトの進め方を理解する方法
- 社内と社外
- 社内の中堅どころからの信頼と理解を得た上で巻き込み、上層部へ伝えていく
- 社外の理解し合えるパートーナーを巻き込み、伝えていく
- 社内と社外
社内にはバリュープロポジションデザインの図もありました。(これが次の会社への伏線とは知らずに・・・。)
続いて、Business Models inc 社へ
続いてご案内いただいたのが、Business Models inc 。本社はオランダのアムステルダムです。
今回はその台湾支社を訪問しました。
この会社名からピンとくる人も多い方と思いますが、この本をどこかでみたことありませんか?
Business Model Generation とValue Proposition Design の本を全世界に出版しているあの会社でした。
あとGame stormingの本などもありました。
ここではビジネスモデル・キャンバスの話からユーザ中心設計の話、戦略コンサル会社がデザインファームを買収している現状など、幅広いディスカッションが行われました。
興味深かった点としては、
- 戦略コンサルティング会社などもユーザ中心の提案をするようになった。(2007年頃から、CRMを中心に)
- ただ、実際にはそういった動きまでは完全にできていない。
- そのため、戦略コンサルティング会社もデザインファームを買収しはじめている
- ここ数年で買収されたデザインファームが、その企業が飲み込まれてしまうのか、融合できるのか分かるはず
この話を聞いて、数年前の会社で戦略部門とUX部門の会社のゴールは共通なのに、互いに融合できなかったことを思い出しました。
戦略コンサルティング会社が創造的な提案を身につけ始めるととても強い会社になるでしょう。しかし、ユーザ中心でモノやコトを考えることが出来る人達も価値があることが分かり、同時にビジネスとしての知識も必要であるなと感じました。
また、ディスカッションでは、大きな組織へデザインファームの文化を伝えていく取り組みなども、図と共に説明していただき、活発に交換ができました。組織へ浸透させていくという話はリーダーシップの話にも繋がると思うので、ここでは省略しておきます。
あと、オフィスもお洒落で居心地が良さそうでした。(写真をあまり撮っていなかった・・・。)
最後にBusiness Model incのみなさんと参加者と記念撮影。
もっと時間を掛けて色々とお話がしたかったですが、私の英語力では限界ということも分かりました・・・。涙
ツアーとしての最後の懇親会とふりかえり
訪問後、外はすでに真っ暗な夜でした。そのまま会社を紹介していただいた Arthur氏と懇親会。
今回は日本のService Design Network Japan からご紹介いただいた Service Science Society of TaiwanのArthurさんのご協力もあり、各社のお話を聞く機会を得ることができました。本当に遅くまでご一緒していただき、ありがとうございました。
2社でのディスカッションの内容が濃すぎて、参加者間で話が盛り上がり、懇親会の写真を取り忘れました。
また今回のツアーとしては、明日は自由行動のため、本日がこのメンバーでの最終日となり、これまでの旅と学びについてふりかえりをしました。
今回のツアーで個人的に印象に残った点
私は20代にWebの開発からフリーランスになり、30代には組織やチームをまとめたり、経営陣と部門を繋ぐ役割もしてきました。
常に「なぜモノを作るのか」、「どうやって作るのか」が気になり、数年前にデザインを学びに大学へ通ったりもしました。純粋により良いものをユーザの為に届けて、使われたいといった想いで領域を超えてきました。
またこの領域を越えるということは、違った領域の人達の中身を知り、共通言語で話し、コラボレーションができやすい場をつくることができていると実感しています。(最近、よく聞く「越境する」や「T型からH型へ」などに似ているかもしれません。)
今回、Business Models incのShenさんとキャリアの話になった際に、彼女はエンジニア、戦略、デザインとキャリアを築いてきたそうです。そして、彼女は私に「それでよい、領域を越えて良いのだ!」と言ってくれました。これがとても安心しました。
また、浅野先生からは「海外へ行ったからといって、新しいことを知ることではなく、合っていたか、間違っていたかを確認できることが1番大事。」と言われました。(しかも、2人でトイレで小便をしながら・・・。)
これらを体験し、過去をふりかえり自信を持てたことが、このツアーに参加して良かったことの1つです。
最後は2度目のバータイム
もう毎晩恒例となってますが、宿に戻ったあとに再び林森公園へ。
台湾ビールよりギネスの方が好きななので、ここへ来てしまいます。
中秋の名月が近いということで、お店から月餅をいただきました。優しすぎます。
その後、やっぱりショット大会となり、水本さんがとても楽しんでいたようでよかったです!
歩数と移動距離
本日は電車とタクシー移動が多かったため、少なめでした。
4日目の写真
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