キュレーションサイトやSEO周りでwelqというサービスが盛り上がってる今ですが、インターネットの医療メディアの、良いところと悪いところがあると思っています。
今回とある症状が発症し、MRI検査を2回も受けた例をもとに、インターネット内に医療情報を求めて探りったりして、感じたことです。
目次
症状は突然の閃輝暗点(せんぎあんてん)
数か月前に、「目に星が飛んでいる!」事件が発生しまして、突然、右目の上半分にキラキラ星が映ってきてびっくりしたのです。
ちょっとこれだけだと、何を言っているのか意味が分からないかもしれませんが、目が映し出す像に、きらきらと眩しいものが輝き始め、だんだんとその周りが見えなくなっていとう状態でした。
初めはモヤがかってきたような感じで、目が見えづらくなることが、はじめての体験だったので、
「あわ、あわ・・。」
と対処法も分からず、「このまま目が見えなくなったらどうしようか、、。」と大げさに考える自分がいました。
パソコンの画面を見ながら作業していたのが原因なのか!!と思い、目を閉じてみたのですが、目をつぶっても、キラキラ星の状況が変わらりませんでした。
インターネットで検索してみると
インターネットで症状を調べてみると、「閃輝暗点(せんぎあんてん)」という症状であることがわかり、Googleに「閃輝暗点」といれて、検索すると、welqというサイトが1件目にヒットしました。
そのページを開いてみると、タイトルがこの内容で、「ええっ、目が見えなくなるの!?」といった恐怖を覚えました。
【閃輝暗点(せんきあんてん)の原因・治療・予防法】目が見えなくなる怖い病気!頭痛が頻繁に起こるときは注意すべき理由とは?
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現在の仕事はパソコンを使った仕事のため、もし目が見えなくなったら他の職を探さないといけないな、と思いつつ、ちょっと冷や汗をかきながらこのページの内容をじっくりと確認しました。
ただ、あまりにも書かれている内容が多く、今知りたい内容である、「概要」は知ることができたのですが、「目が見えなくなるのか?=緊急性が高いのか?」といった疑問が解消されずに、不安だけが残りました。
もう、この日はちょっとした絶望を感じつつ、仕事を早退しました。
ちなみにwikipediaではこのように書かれています。
MRIを受けるためにもまずは眼科へ
不安な部分は症状を医者に見てもらうのが1番確実であると思い、まずは最寄りの眼科へ行き、色々な検査をしました。
特に眼底検査では、瞳孔を開く目薬をして、眼底の症状を確認したのですが、この目薬が凄かったです。
瞳孔が開く=カメラの絞りを開放にした感じになる=ピントが合わない
となってしまい、検査後もしばらくの間は焦点を合わせづらくとても疲れてしまいました。
眼科での検査では、医者に褒められるほど綺麗で、まったく問題ないことが分かりました。
が、脳の可能性もあるため、MRI検査が可能な施設への紹介状を書いてもらいました。
インターネットの情報を踏まえると、はじめからMRIを受けることができれば良いのですが、MRIの施設がある大きな病院となると他の医院からの紹介状がないと、予約ができなかったり、別途料金を請求されたりする仕組みになっているため、今回のように他の病院で紹介状を書いてもらいます。
すぐにでもMRIを受けたいのですが、一歩づつ、日程も調整しながら進めていくのは、目が見えなくなる不安との戦いでもありました。
大きな病院でMRI
今回、初めてのMRI検査でしたが、一度はMRIを受けておきたかったので、受けることができてちょっと嬉しかったです。
しかもこの流れで2回もMRIを受けることになりました。
理由は1回目の検査で懸念事項が見つかり、詳細に調べるために2回目の再検査となりました。
2回目も慎重に検査をしたのですが、何も問題はないというなんとも言えない診断結果でした。
目の前に星が散ったり、目が見えなくなると書かれていたのに、これまでの不安は何だったのでしょうか?
医者の診断では、
- 片頭痛の一種であり、頻繁に起きていないのであれば、薬も不要である
- 脳の血管には問題がない
- 目が見えなくなることはない
- 片頭痛で呂律が回らないことなどが発生した場合は脳に異常がある可能性が高いため、救急でもいいからすぐに病院へいく
とのことであり、ひとまずは安心しました。
また、担当の医者も「不安だったらいつでも来てもらっても良いから、また撮ればわかるからさ。」と優しい対応をしてくれたのもとても安心できました。
インターネットの良かったところ
さて、この流れで気づいたことを纏めてみると、症状が発生してから、まずインターネットで検索しました。
そして、下記の情報を得て、対策を取れたことが良かったです。
- 何の病気っぽいことか予想がついた
- 検査をした方が良いことがわかった
- 症状の対策をとることができた
「症状の対策」ですが、「閃輝暗点」は星が散った後に片頭痛が発生しやすいと書かれていたので、それを見越して会社を早退しました。
症状が治まった後、引き続いて片頭痛が始まる場合が多い。この後に頭が割れてしまいそうな激しい片頭痛が3〜4時間続き、強烈な吐き気・嘔吐などを伴うことが多い。
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%83%E8%BC%9D%E6%9A%97%E7%82%B9
そのタイミングもよく、帰宅中に頭が痛くなり、帰宅後はそのまま布団に入り、寝ることにしました。勤務中で発生したら、帰宅するのが嫌になりそうな頭の痛さでした。
インターネットのお陰でこの対策が取れたことはとても良かったです。
インターネットの困ったところ
逆にインターネットの困ったところを挙げてみると、
- 誰が書いたかわからないため、内容の信憑性が分からない
- 記事が長々と書いてあり、見つけた記事内で必要な情報を見つけるのに苦労する
- 検索しても似たような記事が大量に表示され、本当に知りたかった情報に巡りあうのに時間が掛かる
などがあります。
内容の信憑性については、医療に関する内容であり、「誰が書いたか?」、「誰のチェックを通ったのか?」といった点が全く分からず、信頼はできませんでした。
なので、私は書いてある内容の半分くらいは信用して、情報収集をしていました。
また、記事内の文章が長々かいてあることにより、記事内のどことどこが関連しているかとてもわかりづらい文章となっており、今回のケースだと、片頭痛が「ある」場合の症状で気にすることなのか、「ない」場合の症状で気にするところであるか判断ができなかったので、情報としては取得はしてますが、判断ができずに、両方のケースを気にしている状態でした。
そして、判断できない状態を明らかにしようと、さらに検索を試みると、またインターネットの闇にはまります。
検索をするのですが、言い回しは微妙に違うのですが、似たような記事ばかり出てくるのです。
私にとっては意味のないページを2タップ(検索結果から任意のページを開く、検索結果へ戻る)をし続ける結果となり、その行為には価値はなく、この時間はタップを繰り返し、Googleからの流入を増やし、メディアに対して貢献している1ユーザでした。
良かったのか?悪かったのか?
今回の1番の問題としては、医者の結果を聞くまで、不安が解消できなかった点があります。
特にタイトルにあった「目が見えなくなる怖い病気」といった表現です。
【閃輝暗点(せんきあんてん)の原因・治療・予防法】目が見えなくなる怖い病気!頭痛が頻繁に起こるときは注意すべき理由とは?
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この記事に触れる前から検査結果までは、下記のフローがあり、結果が分かるまで、約2週間の期間が掛かっていたのです。
検索してこのページにたどり着く
↓
目が見えなくなると知る
↓
早くMRIをしたい
↓
眼科で検査
↓
大きい病院で診断
↓
MRIの検査予約
↓
MRI検査実施
↓
MRIの検査結果を知る
症状が明確でないこともあり、不安が続いていくため、インターネットで何度も何日かに渡り、検索をしましたが、先ほどの書いたとおり、価値がある情報へ巡り合うことが少なかったです。
また価値ある情報であるか判断出来ずにいるために、その少ない情報の中で優劣を付けて、情報取捨選択し、納得させようとしている自分もいるのも面白かったですけど、まぁ、不安ですよね。
「煽って不安にさせてしまったメディア」の印象があって、ここまで色々と書いていたのですが、この「煽り」に乗せられて、病院へすぐに行き、目の検査をしてもらい、MRI検査を2回した私もいます。
そして、病院で医者に診断してもらい、安心を貰いました。
なので、welqに出会わなかったらMRI検査もしなかったかなと思いました。
が、いや、やっぱり不安だから病院へ行っていたはず・・・。
おわりに
インターネットは大好きなので、価値のない情報が溢れるのは嫌ですが、より良くしていく場であってほしいものです。
そして、病気だと思ったら、インターネットで調べるのも良いですが、その内容だけで判断はせずに、最寄りの病院へ行って、ちゃんと診断してもらいましょう。これが1番正しいですよね。
大事な体には価値ある手間をちゃんとかけていきましょう!
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