2016年のふりかえり:今年もっとも意識していたこと

2016年12月31日

間もなく2016年も終わります。ふりかえりしつつ、もっとも意識していたことについて、まとめてみました。

ビットセラーからsupershipへ合併し、組織もチームも仕事も変わって過ぎていった1年であり、仕事に関わるすべてのことが変わった中で、意識してきたことがあり、これで良かったのかな?と思いつつ、なぜそのような意識や立ちふるまいをしてきたのか記録しておきます。

 

職種の定義と認識のギャップに悩む1年

今年は合併した会社にどんどんと新しい人が入ってきたり、新たな会社の方々と仕事をさせていただく機会が増えました。

そのため、出会う人が増え、「職種は何ですか?」と聞かれることが増えました。

最近は一言で答える時に「雑用」と答えていました。

直近の業務の中で、私が捉えている雑用はこれらになります。

  • サービスの企画から施策の検討
  • リサーチ及びとりまとめ
  • 開発に必要な社内、社外との調整や書類作成全般
  • プロダクトに対するユーザテストの実施と分析とフィードバック
  • 日々の運用、数値周りのとりまとめと分析とフィードバック
  • 日々の暗黙知の課題を照らし、問題提起する
  • インターンの採用からとりまとめ
  • たまに簡単なコードを書く
  • など…

分かりやすく書くと、「最も優先するプロダクト開発をしやすい環境を作りづけるために必要な全ての要素」になります。

これを一言で表すことは難しいため、雑用といってます。

なぜ雑用といっているのかには、2つの理由があり、

  • プロダクトが最優先であり、そこへ集中させる環境を作る全ての要素を表したい。
  • 雑用の『雑』は、「いいかげん、丁寧でないさま」ではなく、まだ区別しづらい入り混じりを示す意味もあること

と、捉えているからです。

[名]いろいろなものが入りまじっていること。区別しにくい事柄を集めたもの。「雑の部」「雑収入」
[形動]大まかで、いいかげんなさま。ていねいでないさま。粗雑。粗末。「雑な仕事」「雑に扱う」
出典;https://kotobank.jp/word/雑–510902#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89

 

この部分をチーム外の人へ簡潔に伝えることができなかった、1年でした。

 

判断と決断はこれまでの経験で動かされている

仕事をしていく上で、「デザイナー」、「エンジニア」、「ディレクター」などの枠で区別しにくい事柄が、ポロッと発生することがあります。

この溢れ出してきた要素に対して、「緊急性」と「重要度:インパクト」のバランスから判断して、今すぐ拾うべきか、気にしつつ、どこかに留めておくか、スルーするかを決断することが多かった一年でした。

これらの判断と決断は、過去の業務や現場で失敗しつつも学んだこと身についた経験だと思っていて、この経験軸からできる判断は、簡単に他の人へコピーできるようなものではないため、この価値を発揮することができたかなとも思っています。

 

私が今のチームを支える上でもっと意識していること

チームには独特の温度があったりします。

まるで仲の良い、あうんの呼吸であったり、独特の言葉や伝え方で話されたりして、そのチーム独自のプロジェクトランゲージとなってたりします。

素直さ、卓越差、コミュニケーション、独自性、自己評価といったものが重要だと口先で言うのではなく、それがどれほど不快な思いを伴っても、それを有言実行することは、片手間ではできない。日々努力のいるフルタイムの仕事だ。
出典:ピクサー流創造するちから

この文章をよく思い出すことがあり、上位概念の言葉でまるっと纏められた言葉で伝えることは簡単なのですが、「あうんの呼吸」の暗黙知を、壊さないように入りつつ、分解したり、共有しやすい形にしたりなど、チームへ伝わっている感を感じながら動かす必要があります。

この共有と理解が最初に出来ないと、チームとしてのメンバーの相互作用が発生しにくいことが多いため、現在のチームへ新たに参画してきたメンバーへは、「誰も怒らないから、分からないことや、知りたいことや、思っていることを沢山発言してほしい。」と伝えています。

なぜかというと、コミュニケーションのはじまりは、発信することから始まると思っていて、空気のように発言しやすい環境を作ることで、まず発信しやすい状況を作りやすいと考えているからです。

その発信された内容から、縫い目を解いていくように、周りの文脈を引き出し、その文脈から発生している状況を理解した上で、発言した内容を理解するような文化が作れると、メンバーの相互作用が生まれやすくなり、スピードが上がることが多いです。

 

同じような立ち回りをしている人に聞きたいこと

一般的に「雑用」というと、「主要でないこと、いい加減な仕事」と認識する人もいます。そのため、何か分かりやすい呼称が欲しいです。
(日本の色々な現場で通じる言葉としては、ディレクターが1番フィットするのかもしれない・・・。)

こういった、同じような立ち回りをしている人はどのように呼ばれているのでしょうか?

現上司には、「幅広い領域を、広く浅くではなく、ある程度の深さまで担うことができ、判断と決断もそんなにずれていない」と言われた1年であったので、これをより紐解けるような来年にしていきたいと思っています。

 

最後になりましたが、今年お世話になったみなさん、良いお年をお過ごしください。
そして、2017年もよろしくお願いいたします。

楽しい現場を作り続けていきましょう〜。


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