片頭痛を前向きに解釈してみると天才になれるのか

2017年9月2日

昨年とあることで片頭痛となり、病院で2回もMRIを使って、脳の検査をしました。

結果、何もなかったことが分かり、原因が分からないことも不安だなと思いつつ、片頭痛について調べてた時がありました。

私はこれまで片頭痛になったことが1度もなかったのですが、私の片頭痛は、とある前触れのあとに必ず発生します。

これがとてもつらい頭痛なのですが、とある言葉をもらったら気持ちが前向きになったので、その話も含めて、片頭痛がつらい人へ届けるつもりで書いてみました。


片頭痛はとてもつらい

片頭痛の何がつらいというと、通常の頭痛とは違って、比べ物にならないぐらい、痛いのです。

私の場合は右側の前頭部がズキズキと痛み、頭が重くなり、もう何かを考えることができる状態ではなくなってしまうのです。

しかも、気持ちも悪くなり、吐き気がするため、横になって休みたくなります。そして、そのまま寝て、今起きているつらさを、すべてを忘れてしまいたくなるぐらいのつらさです。

もし、みなさんの周りにも片頭痛持ちの人がいたりしたら、「頭痛ぐらいで仕事を休むなよ!」って思わないで、心配してあげてくださいね。(私も体験するまでここまでひどい症状とは思っていなかった。)

 

普通の頭痛と片頭痛は全然違うのです。

 

片頭痛には天才が多いのかもしれない

この片頭痛の体験から脳の検診について、友人に話したところ、彼も片頭痛の症状が出ることがあり、片頭痛の苦痛を減らす薬を携帯していました。

その場でいくつか見せてもらったのですが、複数の種類の薬を携帯しいる中で、ある種類の薬がとても高いようなのです。(1回数千円ぐらいとか)

でも、これがないと耐えれないと言っていて、高くても購入して、いつ発症しても対応できるようにしているようでした。

しかも、彼は小学生の頃からこの頭痛が続いているようで、長い期間、悩まされてきたこともあり、片頭痛と付き合いつつ生きているベテランでもありました。

なので、私は初めての片頭痛を体験したこともあり、

「片頭痛ってつらいよね?」って聞くと、

「もう慣れたよ。」

という、まだ20代なのに仙人のような回答。

その後に、

「不思議の国のアリス症候群に近いから、天才かもしれないって考えることもできるし・・・(笑)」

と、聞いたことがない名称を挙げたのでした。

「不思議の国のアリス症候群」

友人が言うには、片頭痛持ちには、作家や芸術家が多く、この病状に悩まされつつも、結果、良い作品を生み出してきたと解釈することもできるとのこと。

症状は本当につらいけど、もう付き合っていくしかないし、そんな「天才」達と似たような症状であるということは、何か私にもあるかもしれない、まだまだ頑張ろう!と考えるようにしているそうです。

確かに、病気=痛いだけの視点だけではなく、病気=天才という視点から眺めてみると、ポジティブになれるかもしれないなと思い、どんな人がその病気になっていたのか、つらさも含めて、少し調べてみました。

 

片頭痛といわれいた芸術家や作家

ショパン

まずは音楽家のショパン。

16歳の時に友人にあてた手紙では、「頭が痛いので、鉢巻をして掛け布団の下にいる」と書かれています。きっと、光過敏、音過敏があったのでしょう。その後も片頭痛発作は、度々彼を襲ったはずです。

有効な治療法がなかった時代ですから、毎回布団の下にもぐって、発作の嵐が過ぎ去ってくれるのを待ちながら、ひたすら耐えているしかなかったのでしょう。それはきっと、死ぬほどの苦しみだったはずです。
出典: http://www.zutsuu-kyoukai.jp/頭痛四方山話し/

ここには、「音過敏」があったのでは?と書かれていますが、自分が演奏する音にも反応をしていた場合は、自分で自分を追い込むことになり、ピアノを演奏することも怖くなりそうですね。

こういった症状があり、神経が研ぎ澄まされて、先鋭的な曲や演奏手法が確立されたのかもしれません。

別れの曲はとても穏やかな曲ですし、私の中学生時代の学校の下校時の曲だったのですが、こんな症状の中、作っていたなら、本当につらすぎるでしょ…。病状からは想像ができない曲ですね。

 

ルイス・キャロル

名前を聞いてもぱっとわからないかもしれませんが、イギリスの数学者でもあり、作家でもあります。

有名な作品に「不思議の国のアリス」がありますが、あの作品で表現されている小さくなったり、大きくなったり、時間軸がおかしく進んだり、といった世界は筆者が体験している片頭痛の状態でみえている世界とも言われています。

私はこの小さくなったり、大きくなったり、時間軸がおかしくなる体験はしたことがないですが、つらそう・・・。

 

芥川龍之介

日本を代表する作家の1人でもある、芥川龍之介。彼の代表する作品である「蜘蛛の糸」は子供の絵本になっていたりと、幅広い層に認知されている小説家ですが、

彼の面白いところは、病状を小説の中に綴っていて、

「僕の視野のうちに妙なものを見つけ出した。妙なものを?——と云ふのは絶えずまはつてゐる半透明の歯車だつた。僕はかう云ふ経験を前にも何度か持ち合せてゐた。歯車は次第に数を殖(ふ)やし、半ば僕の視野を塞(ふさ)いでしまふ、が、それも長いことではない、暫らくの後には消え失(う)せる代りに今度は頭痛を感じはじめる、——それはいつも同じことだつた。」
出典 http://tylenol.jp/famous/famous_08.html

閃輝暗点の症状を詳しく書き、その後の片頭痛まで綴ってます。

まさに私が体験した世界はこれです。

閃輝暗点の病状の中、小説を書き上げるってところが、苦しみながらも作品を仕上げていたのか分かりませんが、この時代は、どういった病気であり、どのような症状が発生するか解明できていたとは思えないので、原因不明の頭痛が続きながら、作品を絞り出し続けていたのかもしれません、

 

なぜ才能が秀でていたのか?

医療の専門家ではないため、ここからは妄想です。

片頭痛について医療の知見がある方々の資料などを確認すると、脳血管の伸縮により、人に比べて活動する脳細胞が多く、感度が普通の人よりも敏感になっていると受け取れました。

片頭痛を持つ人の脳は、片頭痛がない人の脳より興奮性が高く、その働きが良すぎるのです。そのため小さな変化にも脳が反応し、それを神経の痛み信号に変換して頭痛を起こす、と考えられています。
出典:https://ameblo.jp/yoyamono/entry–12056087275.html

人よりも感じる力が強いため、入力される情報が多く、その結果、感じ取る力も多くなり、結果、痛みまで起こしてしまうともいえそうです。

入力される情報が人より多いということは、取り入れられる情報が増え、自身の知識との結びつきを作るきっかけが増えることにもなります。

なので、この「入力情報の多さ」が、芸術的に秀でた人達を生み出したのかもしれません。

入力情報を増やすことは、その後の工程をより可能性を大きくする1つの要素と読み取れるのかもしれません。

また反対に、入力情報が増え、その後の工程の複雑性が増えた結果、良い結びつきが出来ない場合もあると思い、馬鹿と天才は紙一重ともいわれるのでしょうか。

アウトプットの幅は、インプットに比例するとも言えそうですね。

私もまた閃輝暗点が発生したら、感度が上がってきた、天才も通った道だ!と、前向きに解釈し、そのまま、バタンと寝れるようにしてみます。

まぁ、こう書きつつ、気休めになればと思ってますが、、、頭はかなりつらいです。

そんな妄想のまま、終わります。

 

参考


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