深圳(深セン)ツアー2日目(Xiaomi Storeへ歩く〜ランチ〜Seeed Studio)

2016年9月19日

深圳での2日目。朝からXiaomiへ行き、午後からSeeed StudioとJENESISへ向かいます。朝食を食べて、少しの時間だけ、散策しながらまずはXiaomi Storeへへ散歩です。


巨大なビルが立ち並ぶ街

Xiaomi Storeへは宿泊しているホテルから歩いて10分ぐらいで、そこまで歩いての散策は旅の1つの楽しみでもあります。

歩いて10分ぐらいとのことですが、この街の建物のほとんどが巨大です。

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巨大なマンションが立ち並ぶ通り

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片側8車線とかある道が多い。この車線数でも車が渋滞したりしますね。

この先の交差点付近にXiaomi Storeがあるので、歩いて向かいます。

 

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ビルには巨大LEDディスプレイがいたるところにあります

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まだまだ工事中の箇所も多いです

 

このビルの前は工事中でなかなかビル側へ行けなかったりして、ウロウロと彷徨います。この日も晴天で朝10時ぐらいなのですが、日差しもキツく、とても暑いです。

 

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マンションの多さに圧巻

振り返ってみると、連なっているマンション群たち。

写真以外にも付近には、まだまだマンションやビルが建設中であり、街全体で発展している力を感じました。

例えば、こういったビルの足場とか、、、

 

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ビルの広告を変えている足場が

 

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「竹」だったりもするのが驚き

Xiaomi Store(小米之家)は、ビルの外に看板もなく、このホテルのビルの中にあり、少しみんなで迷いましたが、無事に着きました。(ここはshaoさんが纏めてくれるはずなので割愛)

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オフィス内の看板ぐらいしか案内がなかったXiaomi Store

 

Seeed Studioに行く前にランチへ

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Xiaomi Storeからホテルへ戻り、スマートレストランがあるとされているショッピングモール付近へ向かいました。意外と遠かったのですね。

着いてみると、「すでにお店が変わってしまっている・・・。」とのことでしたが、そのまま写真のお店へ入りました。

お店はお盆とお皿を持って、好きなおかずを2-3品選び、最後のレジでお会計という、学食とか食堂とかXX製麺なスタイルです。ここでもお会計は、微信支付で17人民元=255円(おかず2品)の安さでした。

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各々好きなおかずをとってのランチ

このランチもとても美味しく、満足度が高かったです。ちょうど12時を過ぎたあたりからお店にも行列ができていたので、近くの人にも評判のよいお店なのかもしれません。

他にも色々なお店がありました。

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iPhoneにそっくりな端末があったoppo

Seeed Studioへ向かうまでまだ時間があったので、ランチ後に近くをフラフラすると、

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oppoです

oppoというデバイスメーカのお店に入って、新製品のR9を見てみると、

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iPhoneそっくり。手触りもiPhone。

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裏もまったく同じ

この手触り感まで似ているのは衝撃でした。2,499人民元なので、約38,000円ぐらいでXiaomiと比べると高めの値段ですが、売れているのか気になりました。

ようやくSeeed Studioへ

散策後もタクシーでSeeed Studioへ向かいます。こちらも10kmぐらいタクシーで走ります。今回は工場とのことで、少し郊外へ移動します。この日も平日の金曜日でありましたが、比較的タクシーが見つけやすい地域だったためか、すぐにタクシーが見つかり助かりました。

 

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バス停にはelectronics factoryと書かれていたふきんのビル

このビルの4階にあるのですが、他のフロアにも色々な会社が入っていたり、特に場所を示す看板もなく、社員寮ぽい建物もありましたが、地図上ではこのビルで間違いがないとのことで、探します。

そして、この張り紙を発見し、「4階へ行ってみましょう〜!」となり、

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1階にはSeeedStudioの看板もなく、これを見つけて4Fへ向かう

4階にエレベータが着き、エレーベータから降りると、ここで間違っていかなったようです。壁いっぱいにこのような絵が描かれていました。

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エレベータホールに描かれていた絵

今回ご案内いただいたSyuyangさんご挨拶つしつつ、Seeed studioの工場内をさっそく案内いただきました。今回はオフィスというよりも、実際に基板の製造を行っている工場の見学です。

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受付?の後ろの壁にもグラフィックがあり、かっこよい

Seed Studioは深圳のハードウェア(基板、モジュールからプロダクトまで)を小ロットから製造するメーカーであり、特に今回訪問させてもらった生産部門は「Agile Manufacturing Center」と読んでいるほど、ハードウェアにおける機敏な製造を可能としているようです。ハードウェアにおけるAgileとはどのような取り組みなのかを知りたく、工場内を見学させてもらいました。

事前に工場内を撮影しても良いのか?と確認すると、「オープンソースだからOKだよ!」との勢いのある回答をいただいたので、いくつか撮影した写真を掲載しておきます。(ハードウェアオープンソースですね!githubもあります。)

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レーザー買ったで作られた案内板

工場内へは、クリーンルーム用の作業着と帽子を被って入場します。入場前にはちゃんと靴のソールの汚れを機械で落としてから入場です。

 

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検品するライン

整理整頓された工場内。こちらは検品しているライン。

基板製造行程のスクリーン印刷機はGKGで中国製でした。となりの基板にパーツを付けるマウンターはサムソン製。

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GKGのスクリーン印刷機

仕上がった基板達が並べられていましたが、ロット数が100個以下のものもありました。

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100個以下の製品も多いです

こういったスペースを確保し、整理整頓しているところが日本の工場ぽかったりもしますね。

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当たり前ですが、どの製品が何なのか記述され、整理されて置かれています

歩くレーンとモノを置く場所を決めてあったり、想像していた中国の工場のイメージとはかけ離れていました。

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検品が通ったら置く場所

 

工場内の壁には「かんばん」があり、現在生産している品名と数量と検品チェックでのエラー率まで日々の情報をここに集約し、確認しあっているようです。作業上、パソコンを使わない作業員の方も多いと思うので、物理的な見える化をしているようですね。

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カンバン!

製造したハードウェアの基板は、オリジナルで専用に作ったテストツール=治具(じぐ)で、基板の通電テストを行っています。まさにAgileのように、小さく作ってテストも仕組み化していますね。こういったテストツールが大量に置かれていました。

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品質を担保するために手作りでつくる

Seeed Studioでは初期のプロトタイプ作成の支援も行っているようで、10個以下のハードウェアの制作も受けているようでした。

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cell 0 が超小ロットなのでしょうか?

3Dプリンターも駆使して、ハードウェアのプロトタイプを作ることができます。

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小ロットのあたりには3Dプリンターが並んでいました

とても細かいはんだ付け作業をする女性。プロトタイプ段階のため、ラインへは載せずに、こちらで手作業をしつつ、顧客とコミュニケーションを取りながら、進めているようでした。

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黙々と作業をする女性

USBの大きさから分かると思いますが、とても小さめの何かのモジュールですね。

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ほんとうに数個しか作っていない・・・。

 

工場内を一通り案内していただいた後、Seeed Studioの紹介をしていただきました。

Seeed Studioの特徴として、基板の製造依頼などが主ですが、10個以下のプロトタイプの作成支援から、Kickstaterやindie a go goなどに登場するような、ハードウェアスタートアップへの支援、そして場合によっては、マスに向けた製造や海外への販売まで、ハードウェアの作成の製造から相談など、全体に渡って支援ができるようです。

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メイカーを支え合うエコシステム

Seeed Studioの思想については、高須さんの説明がとてもわかり易いです。Seeed Studioで作成したハードウェアは、オープンソースにすることが可能なので、似たものがあったらご自由にどうぞ的なソフトウェアのオープンソースの思想を取り入れ、作れる人を増やす仕組みを作っています。とてもすごい!

また、海外からの製造依頼も多く、日本の大手企業からも小ロットの生産依頼を受けているようでした。国内ではP板.comなどへ依頼している日本の企業も多いのかなと思いましたが、あえてSeeed Studioへも依頼するという理由もありそうですね。

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1ピースから製造するってことが驚きでした

日本では、arduinoでお世話になったみんな知っているSWITCH SCIENCEでも購入ができますね。

 

みんなでこんな格好で見学させてもらいました。Seeed Studioのみなさま、Syuyangさんありがとうございました。

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Seeed Studioを見学させてもらって

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海外からの注文も多いSeeed Studioを見学させてもらい、思ったことに、「なぜに日本ではこういった事ができないのだろうか?」といった点が気になりました。

過去、町工場を含めた工場と自動車メーカーという座組があった日本では、国内で作れる仕組みができ、仕上がった車が世界中に出荷されるといったことで自動車メーカーは成長してきました。

その後、自動車メーカーがなどが海外へ工場を移すことにより、町工場など比較的小さめの工場などは、世界に発信することができずに、その技術を活かせず終わってしまった部分もあったのか、またものづくりの楽しさや可能性を伝えきれなかったのか、など、理由は分かりませんが、私が大学時代に機械工学を学びつつ、そのまま大学院へ進学も検討していましたが、ガラッと方向性を変えて、IT関連へ就職した頃を思い出し、当時の私は日本での機械分野に明るい未来を感じれなかったのかもしれません・・・。

昨日のMake Blockもそうですが、とても下請け工場といった姿勢ではなく、創造的に新しいものを作る体制やものを作る楽しさを発信をしていることが大きな違いであり、さらに世界を土俵にして、進めていることがとても印象的でした。

 

さて、次はJENESISへ向かいますが、Seeed Studioを出たら、タクシーが見つかりません・・・。Uberも呼べません・・・。困りました。。。

 

深圳(深セン)ツアー2日目(JENESIS)

 

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深圳(深セン)ツアー1日目(VRと夕食:缪氏川菜)

 

深圳(深セン)ツアー1日目(羽田〜香港〜深圳〜Makeblock)

 


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